2021.3.31

お墓参りのお花のタブーとは?お花の選び方や注意点をご紹介

お墓参りのお花のタブーとは?お花の選び方や注意点をご紹介

ご先祖様や家族、友人など、大切な方を供養するのがお墓参りです。お盆や命日など、決まった日に行かれる方も多いでしょう。お墓参りの際は墓前にお供えするために、お花を持参します。
お花は、参拝者の思いや気持ちを故人へ伝えるものです。しかし、いざお供え用のお花を用意する場合、お花選びに迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、お墓参りに供えるお花の定番やタブーなお花についてご紹介します。

お墓参りにお花を供える意味と選び方

お墓参りにお花を供える意味と選び方

ここでは、お墓参りにお花を供える意味や、お墓参りの定番となっているお花の選び方を紹介します。

お墓参りにお花を供える意味

私たちが普段何気なく行っているお墓にお花を供える行為は、実は仏教と深い関係があります。お花は厳しい自然の中でもきれいな花を咲かせ続けます。
その姿が厳しい修行に耐え、悟りを開く仏教徒の姿に似ているとされ、お花を供えるようになったと言われています。またお墓参りをする人の心を慰め、落ち着かせるためとも言われています。

お墓参りに適しているお花の選び方

お墓参りでは、特定のお花をお供えするなどの決まりはありません。しかし、一般的にお墓参りに適しているお花の定番は「菊」の花です。菊は長持ちするだけでなく、枯れる時に花びらが散乱しません。そして「菊」は日本には古くからあり、邪気を払うとされています。さらに品質改良により種類が多いことや、どの季節でも購入できることなども好まれる理由です。

また他にも、「カーネーション」「アイリス」「トルコキキョウ」「りんどう」「グラジオラス」など、落ち着いた可憐さのあるお花、長持ちするお花がよく用いられます。

お墓参り用のお花は造花でも可能

お墓参りでお花を供えるのは、故人への気持ちです。そのため気持ちがこもっていれば、造花でも生花でも構わないといわれています。造花の場合、生花のように枯れることがないため、お墓をきれいに保てるメリットがあります。近年では特に造花を供えているお墓も多く見られるようになりました。
お墓参りに行けない方や、お花の状態が気になる方は、造花と生花を上手に使い分けるのも良いでしょう。

三具足とは

三具足とは

お墓やお仏壇にお花を供える時には、花立(はなたて)を使います。平たく言えば花瓶のことですが、仏教において重要な3つの仏具「三具足(みつぐそく)」のひとつです。

「三具足」とは、花立・香炉(こうろ)・燭台(しょくだい)の三点セットのことです。故人を偲び、好みのお花やお香の香りを楽しんでいただく、仏様を敬う気持ちを表す、身を清める、などといった意味合いがあります。

三具足の選び方

デザインや配置などが多少異なることもありますが、仏教であれば宗派に関係なく用意しなければなりません。特別な法要などの際には、花立と燭台を一対ずつとする五具足を用意することもあります。

宗派に合わせた三具足を揃えるのであれば、あらかじめ菩提寺にしきたりなどを確認しておくと良いでしょう。モダンなお仏壇であれば、全体的なデザインと相性の良いものを選んでも構いません。

花立にもさまざまな形・素材のものがありますが、お水を替えたり、洗ったりすることが多いので、手入れや掃除のしやすいものがおすすめです。

お墓参りでタブーとされるお花とは?

お墓参りでタブーとされるお花とは?

ここまで適したお花を紹介してきましたが、お墓参りに持参するお花選びには注意点もあります。ここでは、一般的にタブーとされているお花について紹介していきます。

トゲのあるお花

バラやアザミようにトゲのあるお花は、タブーとされています。お墓参りには多く参拝者が来られます。小さいお子様や掃除をする方が怪我をしてしまう可能性もあるため、控えた方が良いでしょう。また慣習として、トゲのあるお花は避けられる傾向にあります。

毒をもつお花

お墓に供えるお花には毒性のあるお花は、タブーとされています。周囲の方に害を及ぼすことも想定し、控えるようにしましょう。可憐に咲くスイセンやスズランといったお花も毒があるので、注意が必要です。

香りが強いお花

クチナシなどの香りの強いお花は、人によって好みが分かれるためタブーとされています。他のお墓参りに来た方が不快になる恐れもあるため、控えた方が良いかもしれません。
このようにお墓参りに持参するお花には、タブーとされるお花があることも知っておくと良いでしょう。

お墓参りのお花・花立の値段はどのくらい?

お墓参りのお花・花立の値段はどのくらい?

お墓参りのお花はどこで購入すれば良いのか?

お墓参り用のお花は、一般的にスーパーのお花売り場や生花店、ホームセンターなどで購入できます。また墓地周辺の石材店や生花店では、仏花とお線香のセットで販売されています。大きなお寺や霊園では、管理事務所や売店でも買える場合もあるので事前に確認しておくと良いでしょう。

また近年は、ネットでもお花を購入が可能です。生花、造花ともに販売されているので、じっくり考えたい方や出歩くのが困難な方などは、お花をネットで注文するのもおすすめします。

お墓参りに用意するお花の平均的な値段

500円〜1,500円程度で購入できます。故人の好きな希望の花をお供えしたい場合は、生花店やスーパーのお花売り場の店員さんに伝えれば作ってもらえます。その場合、1,000円~2,000円位の予算が目安となります。また他にもお花とお線香のセットで販売されている場合は、2,000円前後で購入できます。

お墓参りのお花を供える花立の値段

一般的に、花立がある方がお花はお供えしやすいです。しかし墓石の花立は日光や雨風にさらされているため、経年劣化により壊れやすくなります。お墓参りの際、花立から水が漏れるなど不具合を感じたら、すぐに取り替えるようにしましょう。
また昨今、お墓の花立はネットでも多く販売されており、1,000円〜3,000円程度で購入できます。形・材質・構造などさまざまな種類が販売されていますので、墓石に合った花立を探しやすいでしょう。

お墓参りのお花のタブー お花選びについてのまとめ

お墓参りでは線香を上げ、お花や供物を供え、故人を偲び冥福を祈ります。なかでもお花は、お墓に彩を添えてくれます。この記事ではお供えする定番のお花や値段、タブーのお花や注意点などを紹介してきましたが、あくまでもお墓参りは、故人に思いをはせることです。周囲に迷惑が掛からない範囲であれば、タブーに該当するお花を供えても問題ないでしょう。
ぜひ故人を供養するという気持ちをもって、お花を選ぶことをおすすめします。

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