2021.12.2

【新たな供養スタイル】合祀・合葬する際のメリットや注意点

日本では人が亡くなると火葬し、遺骨をお墓に納めて供養・埋葬されるのが通常です。
しかし、最近では生活スタイルや価値観の多様化が進み、従来の埋葬方法に限らない供養の仕方が注目されています。
その代表格の一つが、合祀・合葬です。
名前を聞いたことがあっても、どのような埋葬方法なのか知らない方も多いでしょう。
そこで本記事では、合祀・合葬のお参り方法や利点・注意点などを紹介します。
お墓にまつわる悩みを抱えている方や、自分のお墓について考えている方は、ぜひ参考にしてください。

合祀・合葬とは

合祀・合葬とはその名の通り、複数の遺骨を一緒にまとめて祀る埋葬スタイルのことです。
合祀と合葬には大きな違いがなく、同義語として使われる場合が多いです。
しかし厳密には、複数の骨壷を同じ納骨室で一緒に供養することを「合葬」、骨壷から遺骨を取り出しまとめて土に還すことを「合祀」と呼びます。
合祀・合葬されたお墓は、寺院や民間団体・公営(行政)団体によって管理されます。
名称は合祀墓・合葬墓・共同墓・永代供養墓・納骨堂などバリエーション豊富です。
ただし、霊園や寺院などの規約により合葬期間や合祀のタイミングが異なるケースがあります。
合祀・合葬を検討する際は、流れを事前に確かめておきましょう。
また、納骨スペースの上に仏像や石碑を建てた慰霊碑型から、樹木を目印にした自然葬型など、お墓のタイプも豊富です。

合祀・合葬されるケース

ここでは、合祀・合葬されるケースを紹介します。 

お墓を引き継ぎたくない

お墓を代々引き継ぎ、守っていくためには管理コストや定期的なお手入れが欠かせません。
最近では、「お墓関係で家族に迷惑をかけたくない」「将来引き継ぐ家族がいない」「お金をかけたくない」などの理由から、お墓の引き継ぎを希望しない人が増えています。
お墓の引き継ぎに不安を感じている方や、墓じまいを検討している方には、合祀・合葬が向いているでしょう。 

スペース不足により遺骨を整理したい

通常のお墓の納骨室には、平均6~8個程度の骨壷が納められます。
納骨室のスペースには限りがあるため、骨壷が入り切らない際は、遺骨の整理や改葬が必要です。
お墓のスペース不足にお悩みの方は、33回忌を過ぎたご先祖さまの遺骨から、合祀墓に移していくことが推奨されます。 

無縁墓で仕方なく

お墓は墓地を購入するのではなく、墓地の永代使用料を支払って使います。
管理費の支払いが滞り、手入れが行き届かず荒れ果てたお墓は、継承者がいない「無縁墓」とみなされます。
無縁墓は墓地の管理者によって墓石が撤去され、納められていた遺骨を整理されてしまうリスクが高いです。
このように無縁墓となり他に選択肢がない時は、合祀・合葬されるケースが多いでしょう。

合祀・合葬の特徴と利点

ここでは、合祀・合葬の特徴と利点をチェックしていきましょう。 

家族への継承の心配がない

永代供養墓では、お墓の定期的な管理や法要を管理者に委任できます。
手間やコストがかかるお墓まわりの事柄に気を負わず、残された家族も安心して暮らせます。
無縁墓となる心配もなく、家族に身体的・経済的負担をかけなくて済むという点が、合祀・合葬の大きな魅力の一つです。

コストを抑えられる

通常のお墓を建てる際には、墓石の費用に加え、永代使用料や毎年の管理費がかかります。
新たなお墓の設置には数百万円以上、定期的な法要にも数万~数十万円かかるのが一般的です。
一方で合祀・合葬は、5〜10万円ほどの費用で利用できるケースが多いです。
この料金には、永代供養料や戒名料・彫刻料・納骨料などが含まれています。
コストを抑えてお墓を設けたい人におすすめです。
 

豊富なニーズに合う

合祀・合葬は、宗旨宗派を問わずに誰でも利用可能です。
利用するために檀家に入ったり、改宗したりする必要もありません。
また合祀・合葬は、慰霊碑型や自然葬型など種類も豊富です。
ニーズや価値観に合わせて、自分の望む埋葬方法を選べるでしょう。

合祀・合葬の特徴と利点

最後に、合祀・合葬を検討する際に確認すべき事項を紹介します。

分骨の必要性

合祀では他の方の遺骨と合わせて土に埋葬するため、埋めた後に故人の遺骨を取り出せません。
将来的に改葬したい場合や新たなお墓を建てる可能性に備えて、合祀前に分骨して手元に遺骨を残す必要があるのかどうかを確かめておきましょう。

故人や家族の想いと供養スタイルの合致度

合祀・合葬では、通常のお墓に比べ、故人の存在を希薄に感じる人もいるでしょう。
また、死後も大切な家族やご先祖さまとの空間を大事にしたいと願う場合もあります。
合祀・合葬に対する抵抗が少しでもある際は、他の埋葬方法を考えるべきでしょう。

家族や親戚への相談・報告

お墓関係の事柄は、家族間や親戚間での意見の不一致によりトラブルに発展しかねません。
本人の意思だけでなく、家族や親戚とよく話し合ってから決めましょう。
また、合祀・合葬といってもお墓の種類や埋葬方法、参拝・法要に関する取り決めは多種多様です。
利用する寺院・霊園などが決まったら、今後の流れやコストについて漏れなく伝えましょう。

合祀・合葬する際のメリットや注意点のまとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は埋葬方法の一つである、合祀・合葬について説明しました。
少子高齢化が進む現代社会にとって、利点が大きいことがお分かりいただけたかと思います。
お墓に関する悩みをお持ちの方は一度、合祀・合葬を検討してみてはいかがでしょうか。

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