2021.9.13

「お盆」ってそもそもどんなもの?本来の意味から期間や行事まで解説

「お盆」ってそもそもどんなもの?本来の意味から期間や行事まで解説

夏が近づくと多くの人が「お盆」を意識し始めますが、中には単純に「お盆休み」として捉えている方もいるでしょう。
しかし実はお盆には深い意味があったり、日本各地でお盆期間が異なっていたりと、知らない発見があるかもしれません。
そこで今回は「お盆」についてまとめました。
これまで深く考えたことがなかった方も、この機会に一緒に学んでみませんか?

地域によって異なるお盆の期間

全国的に、多くの人が毎年8月13日〜16日が「お盆」だと認識しているでしょう。
しかし、1873年に現在の「新暦」が作られるまでは、日付は「旧暦」で表され、その7月13日〜16日に今のお盆にあたる「盂蘭盆会(うらぼんえ)」がありました。
旧暦から新暦に変わった時に約1ヶ月の差があったため、誰もが分かるようにそのまま1ヶ月ずらした8月13日〜16日が「お盆」とされたのです。

さてこの「お盆」と呼ばれる期間ですが、実は地域ごとに異なるということをご存じでしょうか。
お盆の期間には、大きく分けて「月遅れ盆」「新盆」「旧盆」の3つがあります。
それぞれの違いを、簡単にご紹介しましょう。

月遅れ盆

「月遅れ盆」は、通常お盆と言われている8月13日~16日のことで、全国の約80%がこの4日間をお盆と認識しているそうです。
多くの地域で旧暦がそのまま採用された理由は諸説ありますが、最も有力なのが、当時「盂蘭盆会」が行われていた7月中旬というのが農家にとって忙しい時期だったから、というもの。
確かに家族総出で農作業にあたらなければいけない時期に、数日かけてご先祖様を供養するのは大変なことだったでしょう。
また、都市部のお盆時期と別にすることで遠方にいる家族も集まりやすかった、という理由もあるようです。
月遅れ盆は「8月盆」「旧盆」など場所によって呼び方もさまざまです。

新盆

新暦の7月15日を中心としたお盆を「新盆」と呼びます。
多摩地区を除いた東京や金沢、函館、静岡などの一部ではこの時期をお盆と捉え、毎年さまざまなお祭りやイベントが開催されています。
すぐに新暦に馴染めたのは、東京には農家が少なく、また函館などでも農作業の繁忙期に関係がなかったからでしょう。
場所によって「にいぼん」「あらぼん」など呼び方が異なりますが、関東と関西では意味合いも違ってきます。
7月をお盆と考える地域では、毎年のお盆のことを「新盆」と呼ぶ一方、関西で「新盆」と言うと、故人の死後初めのお盆「初盆」と同じ意味で使われることがあるので注意しましょう。
新盆も「新のお盆」「東京盆」などの別名があります。

旧盆

「月遅れ盆」を「旧盆」と呼ぶケースもあるとご紹介しましたが、沖縄と鹿児島の奄美大島では、また違う「旧盆」が受け継がれています。
沖縄と奄美大島では、お盆は忠実に旧暦に倣うため、毎年お盆の時期が変動するのが特徴です。
日数も3日間と他より1日短く、必ず旧暦の7月13日〜15日に合わせて行われるのです。
また、沖縄ではお盆は「ウークイ」と呼ばれ、盆踊りと言われる「エイサー」が各地で披露されています。

お盆期間中は何をするか

では、そもそもお盆にはどんなことをして過ごすのが正しいのでしょうか。
これも地域によって差がありますが、一般的な流れについてご紹介します。

13日

お盆の初日となる13日は、辺りが暗くなったら「迎え火」を用意して戻ってくるご先祖様や故人を迎えます。
玄関先や庭先で火を焚くことで、ご先祖様や故人が迷わずに帰って来られると言われています。
かつては13日になると町のあちこちで火を焚いている家庭が見られましたが、最近はマンションや住宅地に暮らす人も増え、実際に火を焚くことができる場所が少なくなりました。
そのため、迎え火の代わりに「盆提灯」と呼ばれる電球式の提灯を使用する家庭が増えています。

14日・15日

仏壇の前に「精霊棚(しょうりょうだな)」を用意し、お菓子や果物などで豪華に飾りましょう。
忘れてはならないのが、お膳と呼ばれる「霊供膳(れいぐぜん)」。
ご飯や煮物など、魚や肉を使わない精進料理を5つの食器に分けてお供えします。
できれば13日の夜から16日の朝まで毎食用意しますが、中日となる14日・15日の親族が集まる時や家族揃って食事をする時だけでも問題ありません。
お墓参りが多いのもこの2日間ですが、ご先祖様や故人を気持ちよくお迎えするためにも、12日までにお墓に足を運び、掃除だけは済ませておくといいでしょう。

16日

ご先祖様や故人はお昼前まで自宅に滞在すると言われているので、朝のお供えは必要です。
夕方周囲が暗くなったのを確認してから、迎え火に代わって今度は「送り火」として火を焚きましょう。
そうすることで、ご先祖様や故人が迷うことなくあの世へ戻ることができると考えられているのです。

お盆の行事と言えば

お盆には、全国各地で恒例行事が行われ、テレビなどで観たことがある、という方も多いはずです。
ここでは、その一部をご紹介します。

長崎の精霊流し

毎年8月15日に行われる「精霊流し」は、遺族が亡くなった方の霊を弔う目的で船を造り、あの世へ送り出すという風習。
法被姿の人々が旗や提灯で飾られた船を引いて街中を練り歩き、あちこちで爆竹の音が響く様子は迫力満点です。

京都の五山送り火

毎年8月16日、お盆に戻ってきた霊が無事にあの世へ戻れるように、との願いを込めて京都で「五山送り火」が行われます。
当日火が灯されるのは、東山の「大」の字から始まり、全5ヶ所。
京都市の無形民俗文化財にも選ばれ、多くの観光客が訪れます。

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いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、お盆の時期や過ごし方についてご理解いただけたと思います。
お盆はしなければならないことや行事も多く、お墓参りが満足にできないという人も中にはいるかもしれません。
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